東京公演(9/20マチネ@銀河劇場)

時系列無視でつらつらと。
ネタバレなので畳みます。




クライマックスの2人。


先なんて無いのよ
やめろよ
おんなじよ
やめろって


立場も置かれている状況も全然違うけど
自分の居場所が分からずに、ぐらぐら揺れる足元を不安げに見詰めている2人は実はとてもよく似ているのかも。
同じだから、惹きあうのか。
惹きあっていることに、今この時になって気付いてしまったのか。


だから、このどうしようもない今を、ここで終わらせてしまうことを
あの暑く湿った、煤けた場所で、望んでしまったのかもしれない。
望んでいたのはどっち?
戻れる瞬間はあちこちにあった筈なのに、そこで立ち止まれなかったのは何故?


諦めと恍惚…。凄惨で美しい光景にただ見惚れるばかり。


行人をボコボコにした後、とても哀しげに(内面で)慟哭する継父(田口浩正さん)の表情にぐっときた。
こんなにも愛されているのに。
思っていることの半分もキチンと継父に伝えられない行人の不器用さにも泣きました。


あ、そういえば木刀が1回で折れなくてちょっとヒヤッと(苦笑)。桃子の再トライでバキっと折れたけど(笑)。
あと、栗尾くんをボコボコにした後に赤地が登場したシーンのどこかで、いきなりクシャミをした*1行人が…というか、未來さんが可愛かったなぁ。いや、ほんとに(笑)。


観れば観るほど深く考えさせられる台本だなぁ。
「証拠」の意味、もっとぐるぐる考えてみようっと。

*1:クシュンって…!