タンゴと2010RENT

2人の舞台人の人間力に打ちのめされたような気がします。
タンゴでは、森山未來
RENTでは、藤岡正明

片方は、膨大な台詞と舞台での空間征圧力
片方は、代役*1の位置に甘えない矜持と度量


2人とも、自分の中で限界を決めずに立っている力強さを感じました。
凄いね、まだ若いのに。いや、まだ若いからなのかな?
怖さを楽しめる真直ぐさが眩しいです。


これだけじゃ何なので、お芝居の感想も

  • タンゴ

2回観ましたが、まだアルトゥルを好きになれない…(苦笑)。
未來さんの舞台人としても素晴らしさにまた驚かされたのはいうまでも無いんですが…とにかく今までの未來さんの役柄の中でここまで受け付けないのは初めてで、若干自分にびっくりしてます(苦笑)。
一生懸命、理屈を捏ね繰り回して駄々をこねるアルトゥルは可愛いく見えないこともないんだけど…どうしてもムカつく(笑)。それと脚本もどうもね、好きじゃないのね…。なので、観劇中がとても辛い。
どうしたらいいでしょう?どうやったら、この舞台を好きになれるんだろう?(苦笑)
まあ、まだ序盤なので…自分の気持ちも変わっていくかもしれないな、うん。
とりあえず、未來さんのビジュアルはとーーっても良いですよ!これは大きな声で言える(笑)。
まあまだ…自分の中での評価は保留…にしておきます。

  • 2010RENT

2010とわざわざ付けるところにコダワリがあるでしょ?(笑)
行こうか行くまいか、ずっと悩んでいた今年のRENT。藤岡くんが急遽参加ということで、いそいそとチケットを取ってしまいました(笑)。
結果、行って良かった!!楽しかった!!泣けた!!引き込まれた!!!
って、タンゴと随分違う感想じゃないの(苦笑)。いや、目の前で歌って踊られたら引き込まれないはずは無いわけで…ストレートプレイと比べちゃいけませんね、はい(笑)。
ま、タンゴは置いといて。
マークが福士くんに変更し、登場人物の立ち位置が一直線に並んだ印象の今年のRENT。未來マークがグイグイと先頭で引っ張ってエネルギーを発散させて、キャストみんなを巻き込んでた2008とはやっぱり違うRENTで、多分これが本家に近いマークであり、RENTなんだろうな、と。
全体的なカンパニーとしてのまとまりに関しては贔屓目で2008に軍配があがるけど、まあそれは私が未來ファンだから仕方ないことと思ってください(笑)。
で、藤岡ロジャー。歌は言うまでも無く素晴らしく美声であり声量ももの凄いんだけど、なによりとても熱くてミミのことが大好きなロジャーで(笑)。ここまでアツアツなロジャーミミカップルは初めて見たぞ。
2008では未來さんが真ん中に立ってたけど、2010では藤岡ロジャーが真ん中に立ってたように感じたのは…多分熱情の大きさの度合いが似てるから、かなー。贔屓目もあるけど、そんな印象。
福士くん、良かったですよ!こんなに歌える役者さんだとは知らなかった。声も低めでよく通る声です。これから舞台の仕事も増えそうだなー。
あ、そうそう。彼方リキトさんが今回は出演されてないのがとても残念でした。2008では彼の存在がとても大きなものだったんだなーって思ったり。
ソニンちゃんのミミはアバズレでジャンキーっぽいミミだけど、こちらも本当は純情でロジャーが大好きなのが伝わってくるから、藤岡くんとの相性バッチリでした。
血の婚礼で未來さんとソニン
RENT・ミスサイゴンソニンと藤岡くん
とくれば…そろそろ未來さんと藤岡君の共演もお願いしたいところですなぁ(笑)。
ということで、RENTで見かけたいのうえひでのりさんの後姿に願懸けときました(笑)。Rシリーズで如何でしょ?

*1:それも4日間しかなかったという稽古期間