リミット最終話

あー、人間って常軌を逸するとこうなるんだな、こういう表情になるんだな。と思いました。
目を赤く腫らし、涎や鼻水が流れるのも厭わず、ただ本能のまま叫び慟哭する啓吾…。
そこにいたのは、森山未來ではなく、加藤啓吾という愛を失いそうになってのた打ち回る1人の青年だった。見ている間ずっと、啓吾が救われますように…と祈りながら見てたような気がする。
啓吾に対する茉莉亜の電話越しの言葉が聞こえているのか、いないのか、その、本能のままに向かっていく啓吾の姿にただ泣けてきて仕方無かった。なんだろうなぁ…あの感覚…。気づいたら泣いてたような。
うまく分析することが出来ないけど、多分啓吾の震える魂にシンクロしたんだろうな。演技とか、ドラマとか、そんななんやかんやをポンと超越したところで、シンクロしちゃったんだ。だから気づいたら泣いてたし震えてたんだろう。この感覚、エドガー以来かも(苦笑)。
愛を信じてる、と語ってた1話の啓吾と最終話の啓吾。同じ言葉なんだけど、まったく違う心境なんだよね。1話の、そう語っていながらも微妙な表情だった啓吾とは、もう違ってたね。
暴れまわった後の放心した表情とか、つつーっと流れる涙とか、見惚れるシーンも沢山あったんだけど、もうそんなこと言ってられない程、いっぱいいっぱいだったよ、私(苦笑)。まあ、そこらへんは後でじっくり録画で見ることにしましょ。
最後の最後、ほんの少し笑顔を見せてくれてほっとしたよ…。やっと笑顔を取り戻すことが出来た啓吾と、憑き物が落ちてまるで金八先生みたいになっちゃった梅木さん(笑)。ドラマとしてはバッドエンドという選択肢もあったかもしれないし、こういう結末にする為に、あちこち破綻してるところがあったような気もするけど、まあ、いっか。力技で最後まで持ってってくれたし、何より啓吾が救われて良かったです、はい。


さて。次は思いっきり明るいドラマで未來さんを見たいですな(笑)。