東京公演（11/22ソワレ@シアタークリエ）

溜めに溜めて最後に爆発…というか
燻ってた火薬に誰かがマッチを擦って火をつけた…というか
とにかくカテコのあの盛り上がりは、それまでの客席からは考えられない程の高揚感に満ち満ちてました。
今日の客席は土曜のソワレのそれとは思えないほど静かだったのに…。

そんな高揚感の中、私はただ呆然とその光景を見ていたように思います。
いや、ちゃんと拍手もして、手拍子もして、舞台の上にいるキャストに手を振ったりもしてたんだけどね（苦笑）。
なんなんだろう？あの感覚。
まるで、斬鉄剣でスパッと切り裂かれた肉の中にゴツゴツした剥き出しの魂を取り込んでしまったように、胸の奥底がひりひりと疼いて痛くて。はちきれそうで。
今でもまだ胸の奥が痛いです。

●Wキャスト

ロジャー：K

ミミ：Jennifer Perri

エンジェル：田中ロウマ

モーリーン：MIzrock

では、ネタバレにお気をつけください。

マークの前髪がますますスッキリしてきました（笑）。うんうん、これくらいがいいよ！表情もよく見えるし！
３列目の下手サイドだったので、マークがやたらと近くに来てくれて幸せ（笑）。ほっぺのお肉が削げてきたなぁ。カラコンが不思議な色だなぁ…なんてとこまでしっかり肉眼で確認できます。
１幕でつけてる指先の部分が無い手袋がツボ。手袋の上からつけてる時計もツボ。
「One Song Glory」ロジャーの熱情溢れる歌唱にゾワっと鳥肌が立ちました。Kさんいいなぁ！
「Today 4 You」ポカンと口あけてエンジェルを見るマークが可笑しくって可愛くってたまりません。
ロウマエンジェルは今日もキュートでエネルギッシュ。
ベニーさんはいつも地味にいいお仕事してますよね。舞台上に白川さんがいると、なんだか不思議な安心感があります。
「Tango Maureen」今日もグラッグラしてるマークをしばし放置するジョアンヌ（笑）。ここでマーク、「早く！」みたいなこと口走ってたような（笑）。早く支えてあげてーーー！
で、ジョアンヌさん。どっかでセリフがおかしくなって素に戻ってマークを見てたような。マークも笑いそうに（笑）。
階段を一気に駆け下りてライフサポートに合流するマーク。「マーク、マーク、僕マーク」の声が全然ぶれないのはさすが。
所在無げに座るマークの肩に優しく触れるエンジェル。ほんとに素敵な人です。
「On The Street」YOKOさんのホームレス、さすがのお芝居で舞台を締めてくれます。カッコいいですよね。
「Santa Fe」後、ラブラブビームを発してる二人。その横ですっかりお邪魔虫なマークくん。すごすごと退散です（笑）。
「Christmas Bells」前回よりもそれぞれの声が聞こえやすくなったような気がします。でも、まだ混乱するーー。
「Over The Moon」Mizちゃんモーリーン、もうすっかり彼女のファンです（笑）。このシーンを成立させるのって、かなりの舞台度胸と客席の空気を掴む術が必要だと思うんだけど、Mizちゃんはそこんとこしっかり自分のものにしてると思う。素晴らしい！
「La Vie Boheme」今日の乾杯！は最前列センターの男性へ。何度かその人と乾杯した後、その人のメガネを借りて自分に掛けるマーク。そのまま舞台上に戻って歌い踊るもんだから、メガネが飛んだ時はヒヤっとした（苦笑）。ナイスキャッチしてくれて事なきを得たけど、いやー、びっくりした！
で、そのメガネマークがまた素敵さんだったのですよーー。すごい似合ってた！！カッコ可愛かった！
多分そのお客さん、ひやひやしながら見てたと思うー。
でも、カテコでちゃんと謝ってましたー。ぺこぺこしてた（笑）。
あ、そうそう。今日もこの曲のどこかでシャツを捲り上げてお腹というか胸まで見せてた（笑）。マイクの機械（あれ、なんて言うの？）まで見せちゃってた。あれ、あんなとこにつけてるんだねー*1。
２幕。ここから少しずつ陰が迫ってくる…。
「Contact」のどこも見ていないような、魂の抜けたような表情のマーク。キレイで怖い…。
いつまでも見ていたいと思わせる身体表現と身体能力にいつもながら唖然としてしまう。
「I’ll Cover You (Reprise)」。ぽつりぽつりと繰り出す言葉とその表情が、濡れた頬が、染まった目の縁が、もうたまらない…。
下手でしゃがみ込み、コリンズの慟哭を静かに聞くマーク。だからその表情がたまらないんだよ…もう…。
「Halloween」溢れ出すマークの感情に切りつけられて、ズタズタになりました。痛い痛い痛い…。苦しい…。
「Halloween」から「Good Bye Love」への流れの中で、ロジャーから投げつけられる言葉にズタズタにされるマーク。そして、投げつけた言葉で自らをも傷つけるロジャー…。溢れる感情に言葉が詰まるロジャーと、それを受けてますます傷ついていくマーク…。このシーン、今までのベストでした。凄かった。本当に。なんか打ちのめされた。
マークとロジャー。であって、未來とKでもある。そんな２人の火花が確かに煌いていた瞬間だったと思う。
このあたりから、私の感情がもうどうしようもなくなってしまって、ほとんど記憶が無くて呆然としてるうちに終わってしまったような…。ラスト、「no day but today」で静かに放心したように歌うマークの顔だけが記憶に残ってます。あーー、本当に今日はどうしたんだろう、私…。
カテコ。２回目で「Seasons Of Love」の前にスタオベ。客席が一気に高揚していく様が凄かった…。いや、だって上演中は本当に静かだったんですよ？
未來さんも本当に楽しそうに歌ってます。米倉さんと仲良しだなぁ！肩も組んでたかな？
捌けていく時にやっぱりバンドさんたちをいじっていく未來さん。嬉しそうですな（笑）。
バンドさんのインスト後ももちろん残って手拍子の客席。キャストがなだれ込んで来て、熱狂のうちに大団円。未來さんも下手からキャスト皆と肩組んでなだれ込んできたー！（笑）こんな未來さん、いつ以来だろう？なんて楽しそうな笑顔！
ありがとう。今日の公演は多分ずっと忘れない。

以上です。
今日の自分が何故こんなにマークに共鳴してしまったのか、その理由は分からないけど。
確かに受け取ったそのエネルギーを、大切にしまっておきたいな。

*1:ちょうど乳首のあたり（笑）