おくりびと

ずっと気になっていた映画を観てきました。
おくりびと」…ふとしたきっかけで納棺師という職業に就いた元チェロ奏者のお話です。

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先日、モントリオール世界映画祭でグランプリを取ったそうで。この映画の根底に流れている「生」と「死」の無常感は、日本ならではのものなのか、それとも世界にも通じるものなのかは私には分からないけど、人々の心を揺さぶる映画だったのは確かなのでしょう。
この映画のテーマ曲がどうにも気になってて、その曲を映画館で体感したくて、有楽町の映画館に行って来ました。
初っ端の地吹雪、記憶の底に眠っていた風景…。私の故郷にとてもよく似ているなぁ…と思いつつ観ていたら。
青春時代をともに過ごした映画館が突然画面に映ったのです。まさか本当に自分の故郷だったとは…!*1全然知らなかったから本当に驚いた。
もうそれからは懐かしい風景のオンパレードで。川の向こうの雪をたたえた鳥海山や、田んぼの中の白鳥や、港の見える高台(日和山)に向かう坂道や、映画の内容もさることながら、その風景だけで泣けて泣けて仕方ない(苦笑)。映画を観てこんなに号泣したの何年ぶりだろう?
死者を向こう側へ旅立たせる場に立会い、そのお手伝いをする職業。こう書いてしまうととても美しくキレイな印象だけど、それだけじゃない痛みを身に受けなければ成り立たない職業。
納棺師としての美しい所作は、その痛みを内包しているからこそなのだなぁ…。美しく柔らかい風の中に厳かで揺るがない生き物の尊厳を感じられる映画。うん、良かったな。
あ、そうそう。苦虫女にも出演していた名優、笹野高史さんの庄内弁が地元の人そのままでびっくり。あんなに違和感ない庄内弁を話せるなんて…すごいなぁ。職人ですねぇ。


そろそろ帰省しようかしらね…。

*1:エンドロールで酒田がロケ地だったことを確認しました。