レ・ミゼラブル(6/24ソワレ@帝国劇場)

ベガーズオペラ *1ラ・マンチャの男以来の帝劇です。
相変わらずハイソな雰囲気漂う劇場ですが、今回はそれにプラスして、もの凄い熱気と期待感が館内に溢れていたような気がします。やはりレミゼ20年の歴史の重みでしょうか?


さて今回の私のお目当ては、マリウス役の藤岡正明くん。いやはや…元々歌がとても上手い人ですが、今回も素晴らしい喉を聴かせてくれましたよ!カフェソングのあの重厚な低音と伸びやかな高音…。もうね、本当に素晴らしい!ぐっと来たなんてもんじゃない、心掴まれまくりですよ!懐の深い声質がとても心地いいんです。この人の声、好きだなぁ。
そして、藤岡くん以上に素晴らしかったのが、ジャベール役の岡幸二郎さん。確か…ママラブズマンボで未來さんとも共演されてましたよね。役柄を身の内に取り込んで、凄まじい迫力で観客を魅了する術を知っている人。ジャベールそのものでした。いや〜感服しました。
バルジャンは今井清隆さん。とても深いところで役柄と対峙しているという印象でした。優しくて人間味溢れるあったかいバルジャン…。コゼットとのラストシーンでは、涙が溢れて止まりませんでした。この方も素晴らしい舞台俳優さんです。
そして、コゼット役の富田麻帆ちゃん。そうです、あの再演BBのルーシーちゃんです!お色気たっぷりだったカウガールのジャッキーを演じていた人とはとても思えないほど、清楚で可愛らしいコゼットでした。歌声はハイトーンのソプラノ。キレイな歌声はコゼットにピッタリでした。あともう少し声量が増えてくれば完璧なんじゃないかなぁ?演技は既にばっちりでしたから。さっきも書いたけど、ラストのバルジャンとのやりとりは本当に泣けました…。
エポニーヌ役の知念ちゃんは、以前コゼットで観たことがあったんですが、エポニーヌのほうが似合ってたように感じます。切なくて哀しいエポニーヌ…。死にゆく時にマリウスに抱かれ、嬉しそうに笑う表情に泣けました…。
一人一人語ってると大変なことになりそうだ(苦笑)。とにかく、出演者の皆さん全てが本当に素晴らしかったんです。一階センター後方という、舞台を観るには一番の良席で観ていたこともこの素晴らしい舞台を真正面からガツンと受け止められた一因なんでしょうね。
レ・ミゼラブル。3回目にして嵌ってしまったかもしれません(苦笑)。あーーー、もう一回観に行きたい…。


<本日ソワレの配役>
ジャン・バルジャン 今井清隆
ジャベール 岡幸二郎
エポニーヌ 知念里奈
ファンテーヌ シルビアグラフ
コゼット 富田麻帆
マリウス 藤岡正明
テナルディエ 駒田一
テナルディエの妻 瀬戸内美八
アンジョルラス 岸祐二

*1:間違えたっ!