松本公演(5/24ソワレ@まつもと芸術館 主ホール)


メタマク以来の芸術館は、やっぱり大きかったー!!お客さんの入りを勝手に心配してたんですが、8割弱埋まった客席にほっと一息。って私がほっとしても仕方ないんですが(笑)。
舞台の広さはグローブ座の1.5倍くらいあったかな?皆心持ち歩く距離が長い(笑)。キャストが捌けていくトコも2、3変更がありました。
では、そこのところも含め、行ってみましょー。


  • 地方公演から、舞台セットが少し変わるかなーと思ってたんですが、それは無かったですね。後ろの壁が少し大きくなったかな?と思った程度。
  • 冒頭。グローブ座では客席から登場してた岡田さんたちが、舞台ソデから出てきました。ま、あの会場だったらそうするわな(笑)。
  • 八百屋舞台から連なるように伸びていた階段も無しです。ま、これも仕方ない。
  • で、久しぶりに観たレオナルドですが。やっぱりものすんごいキレイでした。そして、ぐっと引き締まったというか…痩せた?鎖骨がやけにくっきりと際立って見えました。
  • 怒りのフラメンコ。舞台上が広いからなのか、その発散するエネルギーがもの凄いのです。野生馬が跳ねてた。暴れまわってた。でも、未來さんにはこのくらい広い会場のほうが持っているエネルギーに見合ってるのかな?なんてことも思ってみたり。
  • そして、終わった後の息の乱れがただもんじゃなかった。少しむせながらハァーハァーしてたよ…。
  • 妻との会話。今回もちゃんと会話になってる方向でした。「今行ってきた」は本当にキレイに直りましたねぇ…。「冷たいヤツ」のほうはもう諦めました(笑)。関西の方に聞いたところ、アレはどこがオカシイのか分からないそうで…。ああいうイントネーションのつけ方もあるのかもしれません。(と、かなり弱気)
  • レモン水をぐっと飲み干した時に、口の端からこぼれちゃって大変なことに(笑)。「赤ん坊の顔見に行こう」のあたりでもまだポタポタ滴ってた(苦笑)。
  • ちゃぶ台はひっくり返らず。「やめろ」「ほっといてくれ」は怒鳴りすぎず、ドスドスもドスドスすぎず(なんだ、その言い方(笑))いい塩梅でした。
  • 婚礼の朝。女中への「ああ、オレだよ、おはよう」もいい塩梅です。このくらいが私は好き。しっくり来る。
  • 花嫁との言い合い。緩急の付け方がいいなぁ…と。とにかく引き込まれすぎて、上着投げたんだか、椅子に座ったんだか、ちょっと憶えてないです(苦笑)。椅子には座らなかったような気がするんだけど、絶対か?と聞かれると自信が無い(笑)。
  • 花嫁に掴みかかろうとして、女中に止められ、くるっと一回転(笑)。面白いものを見せていただきました。
  • 立ち去る前。「心配しないでいい」は無いバージョン。肩を落として出て行くレオ様が切ない…。
  • 教会に行く前。花嫁と女中のやりとりを、呆然と虚空を見つめるのではなく、しっかりと見つめていたような…。そして、何かを考え込むような様子のまま、妻の言葉に気がつかないレオナルド。
  • 「なんでオレが荷車で行かなきゃいけないんだ」が、軽く薄く笑いながら…でした。うわー、その言い方好き!
  • 妻の嘆きを受け止めて、少し笑顔を作ってみせる。でも、抱きしめた後の顔は…一瞬切なさと愛しさを見せて、曇る。うはぁ…。
  • 宴会シーン。のその前。下手奥から現れた花嫁は、上手の舞台ソデ奥に走り去って行きました。やっぱり舞台からは降りないのね。
  • で、宴会シーン。妻と会話しながら笑顔を見せたり、笑いながらダンスを踊ったり、今回はとても妻に優しいレオナルドです。でもね、花嫁を見ると表情が変わるのよね…。切なそうに見つめてしまうの。
  • この一連のシーンのレオナルドの色気にはね、もう降参でした…。抑えようとしても抑えられない感情が、体中から溢れて止まらない…そんな感じ。抑圧された魂が抑圧しきれないエロスを呼び起こす…。んーー、なんだかよく分からん(苦笑)。
  • 花婿の「気に入ったかい?オレンジの花飾り」の辺りで一度捌けるところ。今回は下手奥のソデから捌けて行きました。花嫁もそれに続き下手へ。
  • 再び登場し、花嫁のことをずっと気にかけつつ(意識を花嫁に向けてる感じ)、再び下手奥へ退場。途中、空になったグラスにワインを注ごうかどうしようか、悩んでました(笑)。
  • 森のシーン。抑圧されていた魂が解き放たれ、真っ直ぐに花嫁に対して向かっていくレオナルドの魂。それが痛い…。一連の台詞が、とてもしっくりと心に届きました。
  • 「何度も同じ夢を見た」の声の絞り方が好きです。少ししわがれたような声…。
  • 花嫁が喋りだす直前に「チュッ」とキスしたんですが…それがとっても良かったなぁ。なんだか待ちきれないって感じで。花嫁のこと大好きなんだなって感じで(笑)。
  • 「この土地の所為」で地面を撫でる…。そして、泣き暮れるレオ…。その頭を抱え込むようにして撫でる花嫁。なんて美しいシーンなんだろう。
  • 今回はやけにリップノイズが聞こえてきてたまらん感じでした(笑)。チュッパチュッパしてたよー。
  • このシーンでのレオナルドは産まれたての赤ん坊のようです。解き放たれた魂です。まっさらです。だから、理性なんてものもきっとどっかに行っちゃってるんです。花婿に見つかってからの花嫁を愛する様子が…とても演技とは思えないほどで(笑)、どうしようかと思いました。いや、いいんだけどね、これ、観ててもいいのかなーってね(笑)。
  • 花嫁の懺悔。ソニンちゃん、凄いなぁ…。何が凄いって、その突き抜けぶりが…。
  • カテコは3回。フラメンコ中に笑顔でソニンちゃんとアイコンタクトを取る未來さん。とってもカワイイっす。
  • この広い舞台でも、まだまだ狭いんじゃないか?ってくらいのエネルギーを放出しながら会場の温度をどんどん上げていきます。もの凄い高揚感。もの凄いパワー。観客はただその渦に巻き込まれるのみ。シュタっとキメのポーズで、客席から声が掛かったような…。そりゃあ掛けたくなるよね、こんなダンス見せられたら。
  • 3回目のカテコでスタオベでした。客席の満足感が充満した会場に、未來さんのとびっきりの笑顔がとても似合ってました。うん、この笑顔が見れただけで松本まで来た甲斐があったというものです。いや、舞台も凄く良かったんだけどね、もちろん(笑)。
  • 広い会場で思う存分演じる未來さんを観ていて、やっぱりこの人は広い会場が似合うよなぁ…なんてこと思ってしまいました。台詞の技術・声量はまだまだ改善の余地は有るんだろうけど、とにかくそのお芝居やダンスから発散されるエネルギーの大きさが半端じゃないので、小さい箱だとちょっと窮屈かな…なんて。
  • まあ、これは私がそう思ってるだけなんで(苦笑)。


以上、あまり推敲もせずアップしちゃいます(笑)。
次回は大阪。あ〜既に待ち遠しい…。