東京公演千秋楽(5/20マチネ@東京グローブ座)

考えてみたら、もう明後日には松本公演なんですね。せめて今日ぐらいはゆっくりと休めてるといいんだけど。
では、昨日のあれこれをぼちぼちと書いときます。もう半分くらい忘れちゃってるかも〜。やっぱ今日のことは今日のうちに書いとくべきだったな(笑)。



  • 今回初めての2階からの観劇です。舞台上に広がっていくどす黒い血も、川のさざめきも、ぽっかりと浮かびあがる月も、全てを目に焼き付けることが出来ました。ああ…本当にキレイだったなぁ。
  • 冒頭のレオナルド。光を放ちながら登場。いや、まじで光ってたんですよ!(真顔)なんだろうなぁ、あの輝きは…。
  • 怒りのフラメンコ。凄かった…。2階席だと全体を観ることが出来るので、出来るだけ俯瞰で周りの状況(他のキャストの動き)も観ようと心がけてたんですが…。無理。レオナルドに目がクギヅケで、無理(笑)。もの凄い吸引力で目が離せないよ。立ち昇る怒りの炎が見えた。炎の中でもがき苦しむ馬の化身が見えた。(かなり、いっちゃってるんで放置してください(笑))
  • 妻との会話。今日はとても夫婦らしい会話でした。なんというか…ちょっとぶっきらぼうだけど、ちゃんと妻のほうを見て話してる。実際に見てなくても、意識はちゃんと妻に向かっている、そんな感じ。
  • でもね、ぶち切れるんですよ、途中で。ちゃぶ台をひっくり返す前辺りから、どんどん激昂していってるのが分かる。体中から怒りを発散してる…。
  • ドスドスとものすごい足音を立てて立ち去るレオナルド。妻が可哀想でたまらんですよ。妻は何も悪いことしてないのにねぇ。
  • 幻想シーン。馬のポーズをとる姿が、さながら一枚の美しい絵画のようでうっとり…。ソニンちゃんの熱にうなされたようなフラメンコもステキです。
  • 婚礼の朝。あー、なんてカッコイイんだ!レオナルド!!今日はいつもにもましてカッコイイ!!2階で観ると、1階で観るより背が高く見える…。なんで?(笑)
  • どんどん花嫁を追い込んで、自分も追い込まれて、最後には涙声になって…。自分の感情をコントロールできなくなるくらい、花嫁のことを愛してたんだよね…。だから、そんなに、自分の放った言葉に打ちのめされてるんだね。
  • そういえば、横にほおった上着がカーテンの後ろまで飛んでっちゃってました。それを取りに行ってたから椅子に座る時間が無くなっちゃったのね。椅子に座って打ちひしがれるレオナルドの図が好みだったんだけど。
  • 立ち去る前。「心配しないでいい」を「心配しないでいいよ…」って言いました?あれ?聞き間違いかな?
  • 自分の感情を押さえ込んで、なんとか妻とやって行こうとしているレオナルド。でも、どうしても花嫁を目で追ってしまう…。花嫁への気持ちを断ち切れない…。そんな感情が一言も話さないレオナルドの身体中から溢れてるんです。観ているのが辛いっすよ。
  • 逃走シーン。俯瞰から眺めてると、その素晴らしさがよく分かります。もの凄いスピードで人々と交錯する2人。計算されつくした演出の切れ味に降参ですよ…。白井さんってほんとに凄い人だなぁ。
  • 森のシーン。今までも散々言い尽くしていることだけど言っちゃう。とにかく、もうレオナルドなのか未來さんなのか、いったいどっちなのか分からなくなるくらい身の内に取り込んじゃってるんだね。だから、あんなに震えながら、嗚咽しそうになりながら言葉を吐いてしまうんだ。
  • ソニンちゃんも本当に凄い。花嫁に同化しちゃってるよ…。どんなに泣きながらでも、台詞がクリアに聞こえるのも凄い!舞台女優として、勝手にリスペクトしちゃいます。お松さん以来の衝撃です。
  • 「ちくしょう…夜が死んでいく」は、崩れ落ちそうに泣き笑いで。すごく良かった…。
  • 「この土地の所為」は…どうだったかな?地面を撫でてたような気がしたけど。最初に拳でガツッとやったかな?
  • そういえば、途中、歩いてる花嫁のドレスの裾を引っ張っちゃってソニンちゃんが転んじゃってました。危ないから気をつけてね。夢中だから仕方ないんだろうけど、やっぱり心配…。
  • 「馬が勝手にお前のところに向かうんだ」の辺りで、ちょっと台詞が前後した?でも、上手く切り抜けてました(笑)。
  • 花嫁の言葉をキスで遮ったり、途中でチュッと一瞬だけキスしたりするところがやけに萌えました(笑)。いいね、それ。
  • 決闘シーン。ここ、ちょっとだけ今までと違ってたような…。花婿の手を払った?そして、ぐいっと花婿の顔に手を当てて…暗転。だったかな?
  • 女達のシーン。れいなちゃんがもの凄く入り込んでて、怖いくらいでした。凄かった…。
  • カテコ。上手・下手・センターにそれぞれ手を挙げて挨拶する時の表情が、とても好きです。穏やかだけど、とても引き締まった良いお顔。
  • フラメンコはもう遊び満載(笑)。タップっぽかったり、ジャズっぽかったり、勝手に身体が動いてしまうのか、とても自由で開放感があるダンス。ギリギリのテンションを見せてくれる劇中のフラメンコも好きだけど、こちらの自由で高揚感があるダンスも、やっぱり大好き!早く踊りまくる未來さんが観たい!と思ってしまいました。8月が待ち遠しいなぁ…。
  • 決めのポーズで、少し滑ったのか、仰け反り気味にフィニッシュ。ちょっと本人も笑っちゃってましたね〜。あ、そういえば。ダンス中に赤い糸玉を蹴っちゃって上手サイド席に落としちゃってました(笑)。
  • カテコ2回目。会場の手拍子の中、嬉しそうに出てきてみんなでお辞儀。捌ける時に、後ろ向いて両手を上げてパンパンと手を打ったのはここだったかな?
  • 手拍子が止みません。ここでスタオベだったかな?3階席まで全て立ってますよ!最後の最後にスタオベできて良かった〜。お客さんの立ち上がり方に迷いが無くて、2階から見てたらなんだかとても壮観でした。ソニンちゃんと2人で出てきてお辞儀。驚いたように客席を見渡す未來さん。照れたような表情で、でもとても嬉しそうで。あー、その顔が嬉しいよ…。なんだか泣けてくるよ…。そして皆を呼び込んで手を繋いでお辞儀。キャストの皆さんもとても嬉しそうな表情です。
  • キャストが捌けても、まだまだ満足しないお客さんたち。手拍子が止みません。で、びっくりしたように出てくる未來さんとソニンちゃん。そしてキャストの皆さん。なんだかごそごそ相談して、止まない拍手を手で抑えたんだけど、拍手が一遍に無くなったのにちょっとびっくりした?(笑)うはぁ〜カワイイ(笑)。
  • そして、未來さんの挨拶。皆これを待ってたのよ!
  • 「無事、千秋楽を迎えることが出来ました。これも皆さんのお陰です。ありがとうございました。まだ地方公演がありますのでよろしければ来てください」要約するとこんな感じ。つっかえつっかえでしどろもどろなのがとっても未來さんらしい(笑)。
  • その後、白井さんを舞台上から呼んだんだけど、どうもカテコ中に席を立ってしまったらしい。「まあ、仕方ないですね」とかなんとか言ってました(笑)。
  • そして、最後に「ありがとうございました!」と叫んで終了。客席にはなんとも言えない満足感が漂っていたような気がします。


以上、いつも同じこと書いてるような気がしますが、気にしない気にしない(笑)。
通い続けたグローブ座に別れを告げる時は少しだけ寂しかったけど、でも、やっぱり満足感のほうが大きかった東京楽でした。
キャスト・スタッフ、そしてあの場に居合わせたお客さんの全てにありがとう!