東京公演(5/11ソワレ@東京グローブ座)

実は一昨日のソワレで観たこの舞台に納得がいかず、今日は勝手にリベンジな気持ちで観に行きました。
なんだろうなぁ…なんとなくね、全体的に噛み合ってないような居心地の悪さを、一昨日の舞台で感じてしまったんです。気持ちに演技がついていってないのか、それとも迷いがあるのか…、何故かレオナルドから散漫な印象を受けてしまって。
あ、こんなことを書くと、とてもネガティブな印象を受けてしまうと思いますが、ちゃんと一定水準以上だったとは思うんですよ?これは私が未來さんはもっと出来るはずと思っているからであってね(苦笑)。
で、今日です。
明らかに一昨日とは印象の違うレオナルドでした。
妻との会話も、ただ平板に言い放つのではなく、どこか諦観したような空しさを漂わせる。婚礼の朝の花嫁との会話でも、シニカルさを湛えながらも途中からどんどん激昂していく様子がとても自然で、レオナルドの抱えていた感情がどんなに痛くて辛いものだったのか、ということがちゃんと伝わってくる。そして、激しく言い募った後、ふと冷静になり諦めたかのように立ち去る…。ここ、今まで観てきた中で一番良かったなぁ。あ、そういえば、今日はこのシーンで花嫁が座ってた椅子に座ってました(笑)。演出変更ですか?いや、ここは自由に動いていいんでしたね*1
全体的に大人な印象のレオナルド。台詞もトーン低めです*2。そして、駄々っ子じゃありません(笑)。森のシーンでは、どちらかというと、花嫁が駄々っ子?レオ様に近付いたかと思うと、抱きしめられた後にすぐイヤイヤするようにレオ様を突き放し、一人でどんどん感情を昂ぶらせる。レオ様為す術なしです(苦笑)。一昨日のまるでガラスの十代*3な少年ではなく、ちゃんと二十代の青年。駄々っ子な花嫁をなだめる様に諭すレオ様でした。しっかし…ソニンちゃんはいつでも限界ギリギリで挑んできますねぇ。怪我だけにはご注意いただきたいです〜。
そして、今回はやけにハプニングが多かったのです。それをちょいと列記してみます。

  • 森の中で逃げ惑う2人が、登場人物たちと交錯するシーン。未來さんと根岸さんが衝突しちゃって根岸さんがかなり飛ばされちゃってました。あそこってかなり人が交錯するから、いつかこんなことがあるかも…と思ってたけど、ほんとに気をつけてくださいね。根岸さんも未來さんも、怪我がなくて良かった…。
  • この逃げるシーンでは、未來さんが階段でこけてお尻ついちゃったりもしてました。うわー、気をつけてね…。
  • 続けて森のシーン。レオ様、気持ちが昂ぶったのか自分のシャツの襟元をグイッとひっぱっちゃって、襟元が深く裂け、胸元が露に…。いや、本当に…ご馳走様!でしたよ〜(笑)。だって乳首までモロに見えちゃうんだもん。チラ見せじゃなくモロ見せよ?(笑)
  • そして、最大のハプニング。花婿に見つかり、立ち上がったレオ様。花婿と対峙しつつ近寄るシーンで、手にナイフを握っていないことに(私が)気がつきました。あれ?ナイフは??と思って、いつ出すのか固唾を呑んで見守っていたんですが、最後まで手に握らずに暗転。まるで、自ら殺されに行ったかのような…。これ、新しい演出?なわけは無いですね(苦笑)。私はちょうどナイフを後ろポケットから取り出すシーンを見ていなかったんですが、どうもポケットに手をやることもしなかったようです((同じ回を観ていたありちゃん談)。あの激しいラブシーンの時にどこかで落としたのか、それとも最初からナイフが入ってなかったのか…。はたまた新しい演出か…?(だからそれは無いって!)


カテコは2回。1回で終わりそうになったけど、拍手が盛り返して再び出て来てくれました。ソニンちゃんの笑顔が少なかったのが、ちょっと気がかり…かな。
今日のレオナルド、とっても良かった!ちゃんと地に足の着いたレオナルドだった。野卑だけど、イノセントなレオナルドだった!今日観に行って良かったなぁ!リベンジ出来たし〜。
さて、次回はどんなレオナルドに会えるんでしょう?出来ればこの線でいって欲しいなぁ…。

*1:いや、そうかどうかは分からないけど(笑)

*2:ところどころ、ウィスパーヴォイスで囁いたりしますが(笑)

*3:我ながら古いな(笑)