東京公演(5/4ソワレ@東京グローブ座)

舞台はナマモノなんだなぁ。と、つくづく思いました。
なんだろう?昨日と今日の違いって、なんなんだろう?
舞台の上に流れる陰鬱な空気はそのままなのに、終演後に残ったのは昨日のどうしようもない重苦しさじゃなかったんです。今日は、舞台上から発散されるエネルギーを受け止めることが出来た。気圧されるんじゃなく、すぅーっと心に入ってきた。
ただ単に慣れたってことだけじゃないと思うんだよなぁ。あーー、説明できないのがもどかしい…!
とにかく、マチソワしても全然大丈夫!という気持ちになれました。
以下ネタバレはあまり無いけど、ちょいと改行しときます。











未來さんに関しては、邁進オトコ、面目躍如という感じで(笑)。いや〜、やってくれます。これだからやめられんのよ、この人の舞台…。
未來さんとレオナルドの距離が近くなったような気がします。どんどんレオナルドを身に引き寄せてる。いや、身の内から滲みだしてる…かな。だからかな?置いてきぼり感が無く、怖いだけじゃないレオナルドの内面を感じることが出来たのは。
一番変化が大きかったのが、花嫁との逃亡シーン。振り回し、振り回され、感情をぶつけ合うだけぶつけ合ってた昨日とは違い、どうしようもなく惹かれあい、離れることが出来ない二人の心情が、エロティックに絡み合う身体と視線の端々から溢れてて、たまらん感じでした。あーーー、エロスだったわ…。花嫁と引き離されてから身につけたであろう、冷酷で非情な仮面。それが剥がれた下に隠れていたのは、まっさらでまっすぐな、まるで生まれたての赤ん坊のような無垢な眼差し。一途に見つめ続けるその眼差しを一身に受ける花嫁の、母のような包み込む表情…。その全てが心を打ちました。
エロスと無垢って、相反してるようで、そうじゃないんだな。どちらもただまっすぐ求めてるだけ。あーー、すごいや…。
それと。昨日ちょっと気になってたイントネーションが治ってました。というか、あれ?と思うシーンが無かった。邁進オトコですな(笑)。
フラメンコも進化中です。すんげーことになってきましたよ!ソロでひとり格闘するように踊るシーンももちろん素晴らしいんだけど、花嫁の意識下で繰り広げられる妄想の中に現れるレオナルドが、格段にステキです。なんというか…蹄の音も相まって、まるで野生の馬の化身のよう。仕草がいちいちサマになるのよね…もう!


これから先どんだけ進化していくのか、さっぱりわからない(笑)。わー、どうなっちゃうんだろう…。