東京公演初日(5/3ソワレ@東京グローブ座)

とうとうやってきた東京初日。明日もお仕事なので、簡単に所感を書いとこうかな。書くといっても、たいしたことが書けない予感がしますが(苦笑)。
一応、少しスペース開けときます。








とにかくなんというか…疲れました(笑)。前から2列目のセンター席だったので、舞台から押し寄せるエネルギーに対峙するだけで精一杯で…。
もの凄い溢れてた。客席まで押し寄せてた。終始気圧されっぱなしで、何かに掴ってないと本当に吹き飛ばされそうで、ずっと自分の手を強く握りしめてた。自分に掴ってても仕方ないのにね(笑)。
この舞台、マチソワなんてしたら、演者じゃなく私がぶっ倒れそうなんですが(苦笑)。いや、演じてるほうが大変なことは重々承知の上でね。

一切笑わないレオナルド。一人淡々と醒めた台詞回しの役柄。抑圧された魂を隠しつつも時折ギラッと雷光を落としてみせる…。これはフラストレーションがたまりますね。演じてるほうも観てるほうも。
舞台に近い席だったので、花嫁がレオナルドに怯える度に自分もシンクロして怯えてしまってました(苦笑)。だって、レオナルド怖いんだもん(笑)。何よりその纏う空気が怖い…。
時折、優しい表情を妻に見せるんですが、その時だけレオナルドが人間に見えた。まるで野生馬のようだったからね、その他のシーンでは。
花嫁との濃厚シーンは、文字通りぶつかり合ってて、エロスを感じる暇が無い(苦笑)。どっちかというと、妻とのシーンのほうがエロティックだったかなぁ。これは追々変化していきそうですが…。
フラメンコはもの凄く進化していたと思います。外野の私が言うのもなんだけど(笑)*1、重心を感じられました。まあ、飛んだり跳ねたりはしてるんだけどね、もちろん。
未來さんは表情の表現が的確だなぁ…といつも思うんだけど、今回一番好きだったのは、妻を抱きしめたその背中越しに花嫁を見つめるところ。とても切なく哀しい表情のレオナルド。あれはぐっときたなぁ。怖い…と思っていたレオナルドが実はとても弱くて哀しい存在なんだと伝わってきて、胸が痛くなったよ…。
全体的には、初日ということもあってか台詞を噛んだりする箇所が未來さん含めいくつか有ったりしたけど、大きなミスもなく乗り切れたんじゃないでしょうか?*2
とにかく、私はのめり込んで観てました(笑)。まずはそれだけで充分なのかもしれません。これからあと何回か観に行くけど、その度に気付くこともありそうです。舞台そのものもどんどん進化していってくれると思うし。
カテコで再びフラメンコを踊る未來さん。劇中では一切見せなかった笑顔で踊ってくれました。レオナルドを脱ぎ捨てた未來さんが踊るフラメンコ。これは楽しかったなぁ。ソニンちゃんも踊ってくれたんだけど、お上手でした〜。あのカテコがあったから、舞台の陰鬱なイメージを引きずらないで会場をあとにすることが出来たような気がします。これは毎回続けて欲しいな。笑顔の未來さんを見てから帰りたいし(笑)。
その他出演者については…、もう皆さん素晴らしくって!!特に江波さんの存在感はもの凄かったです。ソニンちゃんも体当たりで、体当たりだけじゃない実力もお持ちだと拝見します。これからどんどん舞台のお仕事が増えそうですね。あと、ニイロさんがとってもカッコよかった〜。あの恵まれた体格は本当に舞台映えしますね〜。フラメンコも不思議なダンスもどちらも良かったです。あと、池谷さん!この方のファンになりそうです(笑)。あああ…可愛らしかったなぁ!れいなちゃんは、私…侮っていたのかもしれません。妻として確かな存在感を放っていました。そして、忘れてはいけない根岸さん。この方も実力派ですね〜。とても安心して観ていられました。岡田さん、陰山さん、尾上さんもそれぞれしっかりと存在感を示してて、本当に素晴らしかったです。
渡辺さんのギターは言うまでもなく、一級品でした。この素晴らしい音楽をナマで聴くことができるなんて、とっても贅沢だよなぁ。


最後に、ちょっと気付いたこと。
未來さん、ちょっとイントネーションが関西寄りになってる箇所がありました。どこだっけなぁ…?なんとなく、あれ?って思ったんだけど。
あと、カツゼツがとても良くなりましたね〜*3。いつの間に…って思ってしまいました(笑)。まあ、他の熟練者の面々と比べるとまだまだなのかもしれないけど。


以上、簡単にと書いといてだらだら垂れ流しの文章ですいません(苦笑)。
明日も、職場から駆けつけます〜。

*1:というか、ほんとすいません(苦笑)。

*2:って、偉そうだな〜自分…。

*3:またまた偉そうですいません