「ズビズビ。」劇団M.O.P.(11/30ソワレ新宿紀伊国屋ホール)

水平線ホテルを観て以来、この劇団のお芝居の「真っ当さ」にかなり心惹かれていたんですが、今回の「ズビズビ。」を観劇して、そう感じたのが間違いではなかったと確信しました。
「楽屋」を主題としたオムニバス芝居が4本、それぞれ繋がりが無いようでキチンと繋がっている物語の構成、役者の技量、全てにおいてなんとも心憎い大人の舞台。いいね〜。さすがマキノノゾミさん。この方の作り出すお芝居の「真っ当さ」はもっと光を当てられてもいい*1と思う。
奇をてらった派手さは無いし、びっくりするような展開も無いけど、しっかりと出汁が利いてる和食のような舞台。濃厚ソースの洋食とはまた違った美味しさが格別でした。
次回作は来年とのこと。また、観に行かせていただきますよ〜!

役者さんについて少し。
なんと言っても看板女優のキムラ緑子さん。やっぱりドリさんはいいなぁ。キュート!
そして小市慢太郎さんと三上市朗さん。素晴らしい!!色気が半端じゃないです。歳を経たことによって熟成される大人の男の色気。素敵…。
その他の役者さんも達者な方達ばかりでした。あとは、舞台をかき回す役割の(華のある)若手がいたら完璧なんじゃないかなぁ。客演でもいいので、そういう舞台をこの劇団で観たいなぁ…。
どうですかね?マキノさん。

*1:いや、既に当てられては居るのだろうけど