ライブの怖さ。

先日、とあるユニットが毎月行なっている月一のライブに行ったのです。


そこで、ステージ上から客に向けて謝罪がありました。
先々月のライブでの自分はダメだったと。あんなモノを見せてごめんなさい、と。


そりゃあ、毎月やってればテンションの高さも出来も違ってきちゃうのは仕方の無いことで。
そういうのって、なんとなく客にも伝わるものなんです。
「あ〜、惰性でやってるな」「疲れてるな」ってね(苦笑)。
ライブはナマモノだから、一期一会なところがあるから、そういうのもまた一興なんてことも思ったりもするけど。
でも、それはやっぱりキチンと対価を払って足を運んで来てくれてる客に対して真摯に立ち向かってないということなんだよね。
疲れてるから、いつも同じことをしてるから、なんて甘えは見せちゃいかんのです。それはプロだったら当たり前のこと。
そして。その甘えはそのまま動員の減少に繋がるんですね。そこはそれ、皆さん正直で(苦笑)。

ライブって本当に怖い。自分の精神状態がどんなことになっていようとも、客の前に立ったらそんなことは微塵も見せず、対峙しなきゃならない。まさしく真剣勝負。

大勢の観客を前にして、表現するということ。これはとてもエクスタシーを感じることなんだろうけど、その分自分の全てをさらけ出し、立ち向かわなければならない苦行でもあるんですね。
その苦行を乗り越え得た人に対してだけ、大きな拍手が与えられる。

これは音楽のライブだけに限らず、全てのライブ(舞台)に言えることだと思います。怖いね、本当に…。