PARCO歌舞伎―『決闘!高田馬場』

昨年の5月以来、久しぶりにPARCO劇場に行ってまいりました。公園通りの坂道も、1Fのエレベーター前の空間も何もかもが懐かしい…*1
ランチでひとしきり未來話に花を咲かせ*2、いざ劇場へ。あ、そうそう。その前に地下の書店でメンズノンノの広告*3を眺めたんだった(笑)。


で、決闘!高田馬場です。
いや〜なんと言えばいいんでしょう…。歌舞伎が400年続いてる理由が理解できたような気がします。
もの凄く面白かった。キレイだった。歌舞伎役者さんの立ち姿や振舞いがただひたすら美しい。なんだろ?あの腰の決まり方…。
立ち振舞いの基礎がしっかりと身体に刻まれているからこそ出てくる所作、それは見てるだけで本当に気持ちがいい。お芝居の間中ずっと、基礎とか重心とか所作とかそういう単語が頭の中を駆け巡っておりました。いやはや…伝統芸能畏るべし…ですよ。
歌舞伎と言っても、そこはPARCO歌舞伎。台詞はほとんど現代語訳されているのでとても分かりやすいし、とにかく物語の見せ方が面白い。時々歌舞伎調の見得を切ったり、歌舞伎調の台詞を言ったりもしますが、それらは待ってました!と言えるほどの絶妙なタイミングで入れてくれるので、もう全面降伏。拍手喝采
パンフレットによると、この物語の元になった『高田馬場の決闘』とは、歌舞伎や講談、落語等で多くの作品を生み出しているエピソードなのだそうで…。堀部安兵衛といえば赤穂浪士?ぐらいしか知らなかった自分が恥ずかしい…。
市川染五郎さんや中村勘太郎さんはじめ錚々たる歌舞伎役者の皆さまの中で、ひときわ気になったのが市川亀治郎さん。この方の立ち振舞いに魅了されてしまいました。キレイだった…。しっかりと重心を意識して動いているからこそのあの美しさなんだろうなぁ。素晴らしい!!
歌舞伎という伝統芸能に対して、目から鱗が剥がれまくった2時間。とても素晴らしい体験をしてしまいました…。


あの…日舞やってみませんかね?(誰に言ってる?笑)


あ、忘れてた!貰ったチラシの中に『メタルマクベス』の本チラシ*4がありました。縦に三つ折りになってまして、やたらカッコイイです。

*1:沖田艦長。

*2:with mmoohさん、だりやさん

*3:SPUR誌

*4:画像参照。